今回はコロナショックで株はバーゲンセール!?シリーズの第2回となります
前回はこちらで三菱商事・ブリヂストン・NTT・オリックスに関するものとなっています

世界中の経済が停滞している中でそのリスクも考えないといけないね
というものの株価が安いことには変わりありません
日経平均株価でみても2020年1月に24,000円だったものが今や16,500円台になるという事態に陥っているのが現状です
安くはなっていますが、これより株価がさらに下がる可能性や配当が減るなんてことも起こりうるということはしっかりと考えておかねばなりません
なぜなら、コロナの感染拡大は続いておりそれに伴う経済活動の停滞もまだまだ続いているからです
じゃあどうしたらいい?
未来は予測できないので、過去から学ぶしかありません
暴落といえばリーマンショックを思い浮かべると思いますが、その時のことを参考に投資戦略を考えていけば良いと僕は考えます
今回思った以上に長い記事となってしまったため分割してお送りします
第2回のこの記事では下記4企業についてフォーカスしています
- 8058:三菱商事
- 5108:ブリヂストン
- 9432:NTT(日本電信電話)
- 8591:オリックス
- 9433:KDDI
- 8002:丸紅
- 9436:沖縄セルラー
- 8316:三井住友フィナンシャルグループ
- リーマンショックでも生き残った
- リーマンショックで株価や配当金を下げなかった
- リーマンショックで株価や配当金は下がったものの、その後しっかりと回復させてきた
理由は簡単で、今回の経済的打撃があった時の行動や考えが見て取れるからです
※経営陣の変更などで必ずしも同じということはないためあくまでも自己判断でおこなってください
ちなみに2020/3/26日のアメリカ失業保険申請者は328万人とリーマンショック時の約5倍の数字を出しました
アメリカ労働人口の約2%がたった1週間で失業保険申請を行ったという事態です
株価は上がっていますが、下がる予感しか僕はしていません
Contents
そもそもバーゲンセールなの?
株価で見た場合
株価は需給によって決まるため正しい金額というものがありません
確かに、コロナ発生前の株価に比べるとバーゲンセールのような安さになっています
例えば、「本来5,000円の価値しかなかったものが10,000円に上がり7,500円になった」の場合、皆さんはどう感じますか?
バーゲンセールと感じますか?
この考え方が合っているのかどうかもわかりませんよね?
だからこそ株価だけで見るとバーゲンセールなのかどうかもわかりません
また、同じ株価に戻るというのであればバーゲンセールでしょう
ずっと株価が下がり続けたら?倒産したら??それはバーゲンセールではないですよね
将来の紙切れ(価値ゼロ)を高額で買った人でしかありません
配当利回りで見た場合
うりくんの言うように株価が暴落し配当利回りが非常に高くなりました
皆さん思い出してください
配当はなぜ出ているのか
企業が儲かっているから
答えは簡単でしたね。そうなんです。その企業が利益を出しその一部を株主への還元という意味で配当金を出しています
今の世界の状況を見てみてください
- 原油の20ドル割れ
- 世界中の指数の暴落
- 出入国制限
- パンデミック
- オリンピックの開催有無
- アメリカでは失業者数も380万人を超える
このような状況で企業は収益を今までのように収益を上げられるでしょうか?
今回JALを例に出しましたが、僕は株を持っています
その上でのお話だということだけはご承知おきください
これはANAもそうなのですが、各国の出入国制限や自粛によって旅行をする人が格段に減っています
また、オリンピックが中止もしくは延期となった場合、今期に見込んだ利益は達成することが非常に難しくなります
今期予想の下方修正が起きる可能性があります。それも大幅下方修正
実際に、空港に行ったり飛行機に乗ったりしているのでよく分かります
空港には人がいない
機内もガラガラです想像以上に
いつまで続くかわからないこのコロナウイルスでどれほどの収益打撃があるのか計ることができません
果たしてこれまでのように配当金を出し続けることが可能でしょうか
配当金がなくなる無配や配当金が減る減配となった時に、今の水準の配当金にすぐ戻るのかどうかは誰にも分かりません
今の配当金が出る、もしくは今の配当金の水準に戻ると言うのであれば確実に割安でありバーゲンセールといってもいいでしょう
もしそうでなかった場合には。。。。。
Twitterなどではバーゲンセールだ!と言う方も多いですが、鵜呑みにすることなく自分でしっかりと考えて投資した方が良いと思います
大切な大切な自分のお金です
そのTwitterや周囲の人たちはあなたの資産が減ったからと言って責任などとってくれません
彼らの意見を参考にするのは非常に良いと思います。考察が深い方も多いからです
その上で、自分自身で考え見極めて投資するのがいいと思います
それでもあなたは株のバーゲンセールだと考えますか??
冷静になってよく考えてみましょう
ここぞとばかりに株や投資信託、保険などを売ってくる証券会社や保険会社、銀行などがありますがしっかりとご自身で判断しましょう
彼らはプロですが、商品を売るプロです
投資のプロではありません。投資のプロならそのような営業はしていないでしょうね
優良な高配当株と言われている銘柄について
優良な高配当株としてよく話題に上がる企業について、リーマンショック(2008年9月以降)を受けてどのような株価や配当金の推移となったか事実とともに僕自身の考えも書いていきたいと思います
リーマンショックで株価や配当が下がったとしても、その後しっかりと上げてきていれば危機を乗り越える底力や株主への還元姿勢が分かると僕は考えています
KDDI:9433
2012年10月に1株につき100株の株式分割
2013年4月に1株につき2株の株式分割
2015年4月に1株につき3株の株式分割をしておりますので、株価や配当に関しては分割後の金額に調整しております
株価
KDDIはリーマンショックによる影響は小さかったように感じます
やはり通信事業者だからあまり不況というものの影響を受けないのかもしれません
ストックの収入があるため収益減少が比較的限定的なのかもしれません
ただ、現在は通信事業以外の事業へもさらに手を広げているためリーマンショックの時よりも収益減少のインパクトは大きくなる可能性が十分にあります
リーマンショックが起こる前は1,783.3円(2007年5月)の高値をつけていました(2000年とかはもっと高い株価だった)
リーマンショックが起きてからずるずると下落を続け、645.8円(2010年10月)へと下落しましたが、そこから順調に株価は成長し2016年5月に3,446円の高値をつけたりと順調に株価を上げてきていました
リーマン前後の高値と安値を比較すると
1,137.5円の下落(63.8%下落)
それからコロナ発生までで株価はどこまで回復したのでしょうか
3,446円という高値を2016年5月につけ、リーマンショック以前の株価どころか大幅に値を上げてきていました
現在(2019年3月27日)の終値は3,337円
コロナ発生の前後の高値と安値を比べても400円程度の差しかありません
現時点でのコロナによる影響はほぼないように感じます
むしろ下げて欲しかった。。。
下げたら買いたかった
配当金
決算期 | 年間配当金額 |
2008/3 | 17.5円 |
2009/3 | 18.33円 |
2010/3 | 21.67円 |
2011/3 | 23.33円 |
2012/3 | 26.67円 |
2013/3 | 30円 |
2014/3 | 43.33円 |
2015/3 | 56.67円 |
2016/3 | 70円 |
2017/3 | 85円 |
2018/3 | 90円 |
2019/3 | 105円 |
トータルで単元あたり58,750円の配当金となるようです
リーマンショックがあろうがなんだろうが増配をし続けている強すぎる企業と言えます
下がったら買いたくなる銘柄です(全然下がらない)
楽天が参入してきたとは言え通信事業はNTTのドコモ、KDDIのau、SoftBankが中心で利益を寡占しています
やっぱり強い。。。
丸紅:8002
株価
丸紅はリーマンショックの影響をめちゃめちゃ受けた印象です
もちろん今回のコロナでも影響は大きいでしょうね。。。
というよりそもそも株価の変動が大きい銘柄です
低価格で買える商社株として双日などもありますが丸紅は五大商社の一角でもあるため投資先として検討する方も多いと思います
資源ビジネスが多いため景気に超敏感に反応する株となります
また、他の商社株よりも株価が安定していないのも面白いところです
では、株価について見てみましょう
リーマンショックが起こる前は1,212円(2007年7月)の高値をつけていました
リーマンショックが起きてから260円(2008年11月)へと下落しました
丸紅は株価を上げたり下げたりしながらでした
リーマン前後の高値と安値を比較すると
952円の下落(78.5%下落)
コロナが発生してからその前後の高値と安値で310円程度の差がありました
800円台の株価から300円の下落ですのでインパクトはでかいです
ここに合わせて3月26日くらいに大幅下方修正を行いました
2000億円の黒字予定から1900億円の赤字(3900億円も下方修正)
決算はボロボロでしょうね。株価もまだ下がるかもしれません。。。
500円を下回る株価になる可能性も大きいため現時点での追加購入は僕は考えていません
配当金
決算期 | 年間配当金額 |
2008/3 | データなし |
2009/3 | 10円 |
2010/3 | 8.5円 |
2011/3 | 12円 |
2012/3 | 20円 |
2013/3 | 24円 |
2014/3 | 25円 |
2015/3 | 26円 |
2016/3 | 21円 |
2017/3 | 23円 |
2018/3 | 31円 |
2019/3 | 34円 |
トータルで単元あたり23,450円の配当金となるようです
リーマンショックだとか関係なく配当は増減しているようですね
つまり、業績がよければ配当は出すし業績が悪ければ容赦なく配当を減らす企業なのでは?と考えることもできますね
今回のコロナショックによる影響だけでなく、異常なまでの原油安で今期の業績は悪いので翌年度の配当は減るかもしれませんね
高配当だけれども高値掴みをするとダメージが大きい商社株かもしれません
安いところで拾って下落が限定的であれば不労所得のように配当を得続けることは可能かと思うので、安くなれば買おう!というスタンスがいいと思います
沖縄セルラー:9436
KDDIの子会社で沖縄県で通信事業を行なっている企業となります
地域で限定しているところを見るといずれ成長鈍化はあると思いますが、安定的な収益は保っていくかと思います
他キャリアと奪い合いをすることもあんまり起きないかと思います
2012年10月に1株につき100株の株式分割をしておりますので、株価や配当に関しては分割後の金額に調整しております
株価
沖縄セルラーはリーマンショックの影響はあまりなかったように思えます
リーマンショック発生前にそもそも高値から暴落をしていたと言っても過言ではない状況だったからかもしれません
リーマンショックが起こる前は1,940円(2008年9月)の高値をつけていました(2007年とかは3,980円の高値だった)
リーマン発生で1,370円(2008年10月)へと下落し、2012年12月までは低迷を続けていたようです
その辺りから注目度が上がったのか2018年6月7月に4,500円の高値になったようです
さて、リーマン前後の高値と安値を比較してみると
570円の下落(29.4%下落)
それからコロナ発生までで株価はどこまで回復したのでしょうか
4,500円という高値を2018年7月につけ、リーマンショック以前の株価どころか大幅に値を上げてきていました
現在(2019年3月27日)の終値は3,805円
コロナ発生の前後の高値と安値を比べてみると4,450円→3,830円(620円)の下落ですね
現時点でのコロナによる影響は軽微であるように感じます
むしろ下げて欲しかった。。。
下げたら買いたかったというのが素直な感想です
配当金
決算期 | 年間配当金額 |
2008/3 | 70円 |
2009/3 | 72.5円 |
2010/3 | 75円 |
2011/3 | 76円 |
2012/3 | 77円 |
2013/3 | 78円 |
2014/3 | 81.50円 |
2015/3 | 88円 |
2016/3 | 96円 |
2017/3 | 105円 |
2018/3 | 117円 |
2019/3 | 130円 |
トータルで単元あたり106,600円の配当金となるようです
リーマンショックがあろうがなんだろうが増配をし続けている強すぎる企業と言えます
下がったら買いたくなる銘柄です(なかなか下がらない)
楽天が参入してきたとは言え通信事業はNTTのドコモ、KDDIのau、SoftBankが中心で利益を寡占しています
さらに沖縄という地域に特化しているため盤石企業のように思えてきますね
配当利回りも3.4%とカナリお勧めできる企業かなと僕は考えています
三井住友フィナンシャルグループ:8316
2009年1月に1株につき100株の株式分割をしておりますので、株価や配当に関しては分割後の金額に調整しております
株価
三井住友フィナンシャルグループはリーマンショックの影響を大きく受けている銘柄と言っても過言ではありません
金融危機だから直撃したということかもしれませんね
ただ、リーマン以前から株価は下落基調にあったようで、リーマンショックでさらに加速したというイメージでしょうか
上場来高値は2006年4月の13,900円でした。ここ数年で見ても5,700円をつけたりしていましたが現状2,935円です
ジャンピングキャッチだけはしないように気をつけたい銘柄と言っていいと思います
リーマンショックが起こる前は1,783.3円(2007年5月)の高値をつけていました(2000年とかはもっと高い株価だった)
リーマンショックの前後で見てみると2008年6月に9,640円の高値から2009年3月には2,585円と大幅に下落を見せました
リーマン前後の高値と安値を比較すると
7,055円の下落(73.2%下落)
それからコロナ発生までで株価はどこまで回復したのでしょうか
リーマンショック後2,003円を底として5,700円から2,700円くらいのレンジを行ったり来たりしていたようです
値幅ありすぎて正直怖いですね。。。
現在(2019年3月27日)の終値は2,935円
コロナ発生の前後の高値と安値を比べると、2019年12月の高値4,145円から2020年3月安値2,507円と急落しています
これまでの株価を見ていると2,935円で安い!というのは気が早い気がしますね
まだセールとは僕は思えません
配当金
決算期 | 年間配当金額 |
2008/3 | 120円 |
2009/3 | 90円 |
2010/3 | 100円 |
2011/3 | 100円 |
2012/3 | 100円 |
2013/3 | 120円 |
2014/3 | 120円 |
2015/3 | 140円 |
2016/3 | 150円 |
2017/3 | 150円 |
2018/3 | 170円 |
2019/3 | 180円 |
トータルで単元あたり154,000円の配当金となるようです
リーマンショックで30円の大幅減配をしましたが5年後からは元の水準以上の配当をするようになったので、この点は評価すべき点かと思います
三井住友フィナンシャルグループはDXも同業他社に比べ促進したり、積極的の取り組んでいるため人件費といったコストが下がり純利益は上がっていきそうだなと考えています
※あくまでも個人的見解です
まとめ
コロナショックで各国の経済が停滞していることは確かです
アメリカや日本での経済対策が発表されたことで株価が大幅回復していますが、このまま行くとまだまだ下落もありうると考えています
そんな中高配当株として人気のある企業が、過去のリーマンショックでどのような株価や配当をしてきたか考えてきました
- KDDI
下落余地も限定的で、むしろ下げて欲しい銘柄です
下げたタイミングで購入したい優待も魅力的な企業 - 丸紅
普段から値動きが大きい上に景気敏感株です
すでに4000億円近くの下方修正をして赤字予測をしています
僕なら購入は見送りますが、値段によっては購入検討していいかも? - 沖縄セルラー
下落余地も少なく高配当株として魅力的です
もう少し下げてくれれば購入したい銘柄 - 三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)
悪い銘柄ではないが、ジャンピングキャッチをすると致命的かも?
大幅下落もあり得るため高値掴みには注意したいですが、配当施策は魅力的
もう少し株価が下がれば購入も考えています
今回の暴落で心配な部分もありますし、Twitter(@Ryu_tokurich)では多くの情報が飛び交っています
参考にするのはいいと思いますが、自分なりの判断をしっかりしていきましょう!
何よりもこの相場を
生き残りましょう!!
そして、コツコツできるSBIネオモバイル証券



前回はこちらで三菱商事・ブリヂストン・NTT・オリックスに関するものとなっています



以上、「コロナショックの今は株がバーゲンセール!?リーマンショックから学ぶ高配当株式投資戦略|KDDI、丸紅、三井住友FG、沖縄セルラー」でした
